前回は「虫歯は外側の菌だけでなく、体の内側の栄養バランスとも深く関わっている」という考え方をご紹介しました。では実際に、私たちがどのような栄養素を意識して食生活を整えればよいのでしょうか。
1.脂溶性ビタミンの重要性
プライス博士も強調したように、ビタミンA・D・K2は歯や骨の代謝に欠かせません。
- ビタミンA:粘膜や歯のエナメル質の形成を助ける(レバー、卵黄、緑黄色野菜に豊富)
- ビタミンD:カルシウムやリンの吸収を高め、歯や骨を強くする(魚、きのこ、日光
浴) - ビタミンK2:カルシウムを歯や骨に正しく沈着させる(納豆やチーズなど発酵食品)
2.ミネラルのバランス
虫歯予防にとって特に大切なのはカルシウム・リン・マグネシウムの三つです。
- カルシウム:歯の再石灰化に不可欠(小魚、乳製品、野菜類)
- リン:カルシウムと共に歯の硬さを作る(肉、魚、豆類)
- マグネシウム:カルシウムの働きを助ける(海藻、ナッツ類)
これらのバランスが崩れると、再石灰化が十分に行われず、歯が酸に弱くなってしまいます。
3.砂糖と加工食品を控える
甘いものや精製された炭水化物は、口腔内の菌にとって「酸を生み出す格好のエサ」となります。それに加え、栄養が乏しく体の代謝を乱すため、結果的に歯の再石灰化を妨げます。甘い物を完全に断つのは難しいですが、食後は必ず水で口をすすぐ・間食を減らすといった工夫も効果的です。
このように食生活を整えることに加え、毎日の歯磨きで天然由来成分100%のバイオペーストを使うことで、口腔内を弱アルカリ性にリセットし、食事による酸の影響から歯を守ることができます。再石灰化をサポートしながら虫歯予防につながる点が大きな特徴です。
4.理想的な食事のイメージ
- 朝食:卵・納豆・野菜・味噌汁(ビタミンとミネラルを補給)
- 昼食:魚や肉を主菜に、玄米や雑穀ご飯(精製度の低い炭水化物)
- 間食:ナッツやチーズ(砂糖を含まない栄養価の高い食品)
- 夕食:旬の野菜を使った煮物や発酵食品を添える
このように、栄養密度が高く、加工度の低い食材を選ぶことが歯と体を守る基本になります。そして仕上げのケアに飲み込んでも安全なバイオペーストを取り入れることで、食生活と口腔ケアの両面から虫歯を防ぐ習慣が完成します。
まとめ
虫歯予防は「歯を磨く」だけでは不十分で、“体を栄養で満たすこと”が歯を守る最大の武器です。そこに高性能で安全なバイオペーストを使ったデイリーケアを組み合わせることで、より効果的に虫歯や歯周病を防ぐことができます。
次回は、食事と合わせて大切な「生活習慣」──睡眠・ストレス・唾液の役割などが、虫歯予防にどう関わるのかをお伝えします。