チベット医学では、すべての健康は「バランス(調和)」にあると考えられています。風(ルン)、胆汁(トゥリパ)、粘液(水=ベーケン)の三要素が調和してこそ、心身ともに健やかであるという思想です。
この考え方は、私たちが現代医学で理解している「pHバランス」「腸内・口腔内の細菌バランス」とも深く響き合います。とくに、口腔内環境と体全体の健康をつなぐ視点からみれば、チベット医学と現代オーラルケアは決して別の話ではありません。
弱アルカリ性体質と「バランス」の医学的意義
現代医学でも、血液や体液は弱アルカリ性(pH7.35〜7.45)に保たれていることが理想とされます。体液が酸性に傾くと、代謝が落ち、免疫力が低下し、慢性炎症や生活習慣病の温床になることが知られています。
チベット医学においても、「熱(トゥリパ)過剰」や「風(ルン)の亢進」は炎症や不調の原因とされており、体の内部環境が“冷静で落ち着いた状態”=調和が保たれた状態こそ健康とされます。
食事と体質が口腔環境をつくる
口腔内の菌環境(善玉菌と悪玉菌のバランス)は、体質の影響を受けます。
肉類・砂糖・加工食品に偏った食事は、体液を酸性に傾け、口の中も酸性化。虫歯や歯周病菌が活動しやすい環境が生まれてしまいます。
一方で、野菜・豆類・海藻などを多く取り入れた食事は、体液を弱アルカリ性に保ち、善玉菌がすみやすい「穏やかな環境」を作ります。これは、チベット医学で言う「風(ルン)」や「胆汁(トゥリパ)」を乱さない、穏やかで調
和のとれた体質に近づく方法とも言えるでしょう。
製品による“外からの調和”サポート
こうした“内なる調和”を保つ一方で、口腔内を“外から整える”ケアも欠かせません。その考えのもと開発されたのが、以下の製品群です。
- バイオペースト
pH約10の弱アルカリ性設計で、口腔内の酸化環境を中和し、善玉菌がすみやすい状態をサポート。還元力にも優れており、「乱れた環境を整える」チベット医学的発想とも一致しています。 - バイオマウスケアウォーター
天然ミネラルでやさしく口内pHを整え、酸性に傾いたお口を中和。強い殺菌ではなく「調和を導く」アプローチが特徴です。
いずれも、“整える・調える”という東洋的思想に立脚した製品設計がなされています。
まとめ:東洋の知恵と現代の技術が出会う場所
チベット医学は、体・心・環境のバランスを重視します。
現代のオーラルケアもまた、菌・pH・免疫のバランスを重視しています。
そこには「一つの方向に偏らず、自然な循環を保つ」という共通の哲学があります。
食事を整えること。
体質を整えること。
そして、日々のケアで口の中の環境を整えること。
それぞれは別々に見えて、すべてが一つにつながっています。
バイオペーストシリーズは、そうした東洋と現代医学の“橋渡し”となるケアを目指しています。