歯ブラシより大切なもの?——唾液とpHの話

多くの方が「歯磨き」と聞くと真っ先に思い浮かべるのは歯ブラシだと思います。
もちろん歯ブラシは重要な道具ですが、
実は“それよりも根本的に大切なもの”があります。
それが 唾液口腔内のpH(酸・アルカリ) です。

歯のエナメル質は酸に弱く、
pHが5.5以下に下がると溶け始めると言われています。
これは「脱灰」と呼ばれる現象で、初期虫歯の始まりです。

ここで働くのが 唾液 です。

唾液は
●酸を中和しpHを約7.0付近に戻す
●カルシウム・リンを供給して再石灰化を促す
●抗菌作用を持つIgA抗体が菌バランスを整える

つまり、唾液とは
天然の口腔ケアシステム
なのです。

一方で、
歯磨き粉に含まれる強い刺激成分や殺菌剤は、
一瞬の爽快感を与えますが、
唾液の働きを弱めたり、
常在菌バランスを崩したりする可能性があります。

私は専門の歯科医師ではありませんが、
歯科の先生方のご意見や研究論文を拝見する中で、
唾液の力を最大限に活かすケアの重要性を学ばせていただきました。

ここで、バイオペーストの考え方があります。

バイオペーストが目指すのは、
唾液の機能を奪わず、むしろ助ける歯磨き
です。

  • 弱アルカリ環境の維持
    ●唾液による再石灰化を後押し
    ●常在菌の多様性を保つ
    ●粘膜への刺激を最小限に

これは治療ではなく、
日常生活でできる環境づくりのサポート
です。

歯ブラシは汚れを落とす道具ですが、
歯や歯茎の健康を長期的に守るのは、
唾液とその働きを支える環境づくりだと感じています。

歯医者さんは治療のプロフェッショナルであり、
私たちは日常ケアの実行者です。
その役割を尊重しながら、
「ブラシングの技術」+「唾液とpHの理解」
という視点を持つことが、
歯を長く守る鍵になると考えています。

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