フッ素を使わない選択 – 海外での認識に変化が!?

ジョン・F・ケネディ元大統領の甥であり、環境活動家として知られるロバート・ケネディ・ジュニア氏が、トランプ新政権の保健福祉省長官に任命されたことで、歯科で使用されるフッ素にも波紋が広がる可能性が出てきました。
アメリカでは、約63%の住民がフッ化物が添加された水道水を利用しています。
この慣行は1945年にミシガン州グランドラピッズで始まり、虫歯予防を目的としていました。フッ化物は歯のエナメル質を強化し、虫歯の発生を抑制する効果があるとされているからです。
歯学においても、歯磨き剤に含まれるフッ素や歯科医院でのフッ素塗布は、虫歯予防の標準的な予防策とされてきました。

しかしこの度、ケネディ氏は公約の中で水道水へのフッ素添加の廃止を掲げており、フッ素が関節炎、骨折、骨がん、IQ低下、神経発達障害、甲状腺疾患などにつながると主張して、「すべてのアメリカの水道システムからフッ素を除去する」との方針を示しています。

水道水に添加されるフッ素はフッ化ケイ素酸ナトリウムやフッ化ケイ素酸、歯磨き剤に含まれるフッ素はフッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウムといったように、いずれも無機フッ素であり、化学的には異なる形態をとります。しかし、基本的な作用は同じで、公には「人体に無害」とされてきました。

一方、河川などで高濃度に検出されるPFAS(有機フッ素化合物)は、環境問題として注目されるようになっています。
つまり、従来、無機フッ素は人体に害がないとされ、有機フッ素が問題視されてきました。
水道水に含まれるフッ素の濃度は0.7~1.2ppm程度、歯磨き剤では1000~1500ppm程度と大きな差があります。

また、口腔では約10~20%の化学物質が口腔粘膜から吸収されるとする研究もあり、舌下吸収による影響が懸念されてきました。舌下吸収を利用する医薬品の代表例として、ニトログリセリンが挙げられます。これは、口腔粘膜が血管に富み、物質を素早く吸収する特性を持っているためです。吸収されたニトログリセリンは約1分程度で血液を返し心臓に到達すると説明書に記されています。

ケネディ氏がフッ素の影響をどのように認識しているのかは明確ではありませんが、医学の常識には年を追うごとに変化がみられます。

もし、フッ素の使用が制限されることになれば、歯科業界全体に大きな影響がでるかもしれません。何とか別の方法を開発して乗り切っていただきたいものです。

そもそも、チベット医学の処方に基づいて開発されたバイオペーストは、そのポリシー上、全

ての化学物質を使用することができませんでした。

そのため、バイオペーストは、歯の健康を守るために以下の3つのアプローチを徹底しています。

  1. 研磨の要素を排除し、歯を削らないフッ素を使わないで歯を守る時代が到来
    → 物理的な摩耗を抑えることで、エナメル質のダメージを最小限に。
  1. 高い洗浄力を持つ特殊技術を採用し、バイオフィルムやプラークを除去
    → 物理的な研磨に頼らず、高い洗浄力で汚れを落とす仕組みを構築。
  1. 酸性の食べ物を長時間口腔内に留めない生活習慣を促す
    → 食事後の適切なケアを習慣化し、虫歯や知覚過敏のリスクを低減。

これにより、唾液中のリン酸やカルシウムを活用し、エナメル質の再石灰化を促す環境を整えることを目的としています。

バイオペースト自体が虫歯や知覚過敏を直接治すわけではありません。
あくまで、自然治癒に適した口腔環境を整えることに特化した製品なのです。

今後は、知覚過敏や虫歯を予防する生活習慣や口腔ケアについても、このブログで詳しくまとめていきたいと思います。

TOP