私たちの体の健康は、「体液のpH(ペーハー)」が適切に保たれていることと深く関係しています。
一般に、血液や唾液などの体液は、弱アルカリ性(pH7.35〜7.45程度)に保たれているのが理想とされます。
この微妙なバランスが、細胞の働きや免疫、代謝などあらゆる生命活動の土台となっているのです。
体液が酸性に傾くと、体内の酵素がうまく働かず、疲れやすくなったり、免疫機能が落ちたり、慢性炎症が起きやすくなることが知られています。
口腔内においても同様で、唾液が酸性化すると、悪玉菌が増殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
では、体液の弱アルカリ性を保つためには、どのような生活習慣が大切なのでしょうか。
第一に挙げられるのは、食生活です。動物性たんぱく質や加工食品、白砂糖、揚げ物などの摂りすぎは、体を酸性に傾けるとされます。
一方で、野菜や果物、海藻、ナッツ類、味噌や納豆などの発酵食品は、体内でアルカリ性の作用を持つ「アルカリ性食品」として知られています。
「アルカリ性食品を食べると、体がアルカリ性になる」という単純な話ではありませんが、こうした食材をバランスよく摂取することで、体液の緩衝作用が高まり、pHの恒常性が維持されやすくなるのです。
また、食事のタイミングやリズムも重要です。だらだら食べや夜遅い食事は、消化機能やホルモンの働きを乱し、体内環境の酸化を進める可能性があります。
特に現代のように加工食品が多い食環境では、意識してミネラルや食物繊維を多く含む自然な食材を選ぶことが、体の内外のpHバランスを保つ鍵となります。
バイオペーストやマウスケアウォーターのような弱アルカリ性の製品は、こうした日常生活における「環境調整」の一助となりますが、根本的な体内環境づくりには、日々の食習慣が欠かせません。
口の中だけでなく、体全体のバランスを意識することが、結果として良い菌を育て、悪い菌を抑える力になるのです。