チベット医学との係わりから
バイオペースト開発に至るまでの経緯
オーガニックレベルの安全性と過去に類を見ない高性能を追求し誕⽣した⻭磨き剤です。
1)チベット医学と未来への架け橋

青海省西寧 「アルラチベット医学センター」
株式会社アルラは、ダライ・ラマ14世の故郷である青海省西寧に位置する、チベット医学の総合団体「アルラ・チベット医学センター」の日本の窓口を務めています。3000年もの歴史を誇るチベット医学が絶えることのないよう、日本からサポートを行い、その価値を未来に伝えています。
3000年という年月は、神武天皇から約2700年続く天皇家の歴史にも匹敵する、圧倒的な伝統の重みを持っています。日本にも多くの東洋医学が存在しますが、これほど長い歴史を持つ古典医学は他に例がありません。
特に、苛酷な領土問題を乗り越えながらも、民族の誇りを捨てず、3000年にわたり守り続けられてきたこの医学には、自国を愛し伝統を守る強い精神が息づいています。この精神は、日本の医学や健康産業にとっても重要な教訓を秘めていると思うのです。
2)現代医学とチベット医学の融合
近年、口腔の健康が全身の生活習慣病に影響を与えることが広く知られるようになり、医学の常識が変化しつつあります。特に、食生活が古代の自然食から現代食へと大きく変わった約100年前から、口腔の問題や様々な生活習慣病が顕著に増加していることが分かっています。一方で、3000年の歴史を持つチベット医学には、歯科分野が存在していませんでした。2900年は歯の問題はなかったからというのが、チベット病院の見解でした。

「アルラ」はシクンシ科植物の訶子。 現代でもチベット医薬品中、最も広く用いられている薬材のひとつで、効能も多様であるため「薬の王」と称されています
口腔ケアを軽視する医学は、総合医学として大きな欠陥を抱えていると言えます。チベット医学をさらに支援し、その価値を最大限に引き出すためには、口腔ケアを強化するためのアイテムが不可欠です。そこで私たちは、チベット医学の知見を活かし、口腔ケアを補完するための新たな研究を進めました。その結果、生まれたのが歯磨き剤「バイオペースト」です。
チベット人も近代生活の中で歯は磨きます。
口腔ケアを一手に引き受けてくれる画期的な歯磨き剤の出現が、歯科分野を持たなかったチベット医学をサポートすると考えたのでした。
※ アルラチベット医学センターとチベット医学の詳細については、こちらからダウンロード(PDF_2.4MB)してご覧いただけます。

アルラチベット医学センター 約1200庄の病棟

2015年 にバイオペーストが誕生し5回のバージョンアップを繰り返し現在に至ります。
3)バイオペーストの誕生
バイオペーストは、チベット医学の伝統的な処方を参考に、全成分を天然由来としながらも、他に類を見ない高性能を実現した革新的な歯磨き剤です。この製品には、古代から伝わる知恵と現代の技術が融合しています。
伝統的な中国の漢方では、塩分を使用しません。
しかし、チベット生薬では処方に様々な塩分を使います。天然の岩塩だけでも約50種類のものを使い分けるとされています。
また、生薬の製造では様々な処理工程があります。日本では発酵・熟成にあたり、もともとの原料にはなかった働きが生まれることもあります。
バイオペーストは、チベット医学同様に岩塩を主原料とし、また、全成分を天然由来に限定して、特殊技術を経て様々な働きを記憶させる処理過程を経ています。
私たちは、口腔ケアを通じて、伝統医学と現代医学の架け橋となる新たな価値を提供していきたいと願っています。バイオペーストを通じて、一人でも多くの人々の健康と笑顔をサポートできることを願っています。
4)開発秘話
私たちが目指したのは、オーガニックフードレベルの安全性と、他に類を見ない高性能。この両立は、誰もが挑むのをためらう難題でした。その実現には、画期的な成分を一から開発するか、世の中から発掘するしかありません。幸運にも、前職で20年間勤めたトータルヘルスデザインで培った「本物を引き寄せる感覚」が、運命の巡り合わせをもたらしました。主成分となる”バイオミネラル”との奇跡の出会いです。

どこまでも妥協しないで諦めないこと。
この”バイオミネラル”は、岩塩に特殊な光電磁波を与え、成分の性質と働きを記憶させる技術から生まれたもの。その驚異的な洗浄力と抗菌・抗カビ・抗ウイルス効果は、かつて経験したことのないインパクトがありました。
最初はエコ洗剤として商品開発を進めていました。自宅の無垢フロアが明るく輝くほどの汚れ落ちを目の当たりにしたとき、この素材が持つ無限の可能性を確信しました。
そして、ある日ふと「これを歯磨きに使ったらどうなるだろう」と考え、自ら人体実験を開始しました。強アルカリでありながら皮膚刺激がなく、歯を磨くたびにトーンが明るくなり、初めての爽快感を体験した瞬間、この成分を使った歯磨き剤の開発を決意したのです。
開発者の協力を得て、バイオミネラルを原料とした口腔ケア製品を独占的に開発できる約束を取り付けました。しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
強アルカリをゲル状にする天然由来の増粘剤が見つからず、また、エタノールの使用を控えたため、製品の安定性た保てません。高度な技術を持つ工場探しに奔走する日々。ついに出会った株式会社ソーシンの開発担当のエキスパートが、難題を一つひとつ解決し、バイオペーストの原型が完成したとき、感動が胸を満たしました。
数ある原料の中から適切な選択を行い、製造過程では、原料を混ぜる順番やタイミング、温度、回転数まで、すべての要素が成功を左右します。このノウハウは、工場と弊社の財産として積み重ねられました。限界濃度のバイオミネラルを追求した結果、性能も最大限に至り、ごく少量で十分な洗浄力を実現しています。
製造上のトラブルも数多く経験しました。バイオミネラルの強力な浸透力が歯磨きチューブを破損させる問題。チューブ選定のやり直しやお客様対応に追われる日々が続きました。それでも、その浸透力が強力な洗浄力の表れであることを信じ、改良を重ねました。
最終製品の品質を守るため、成分同士の相性やpH影響を徹底的にテストし、香りの変化を防ぐための微調整も繰り返しました。その過程で数万本の容器を廃棄する決断をしたこともあります。
複数の大学での治験取りや分析試験場との連携も重ねました。様々な分析結果は製品の性能向上に大きく役立ちました。
こうした試行錯誤を重ね、2023年にバイオペーストはバージョン5(V)に進化しています。それでも私たちは立ち止まりません。人々の健康を願い、さらに革新的な商品を届けるための挑戦を続けます。